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スムーズな入眠をもたらす疲れない入浴法

入浴は「シャワーだけ」か「ぬるめの半身浴」

従来はNGの入浴法もコロナ禍では効果あり

 

疲労対策に有効な入浴も、運動同様に、コロナ禍の影響で変化が起きています。
人によっては、従来おススメしてきた疲れを溜めない入浴法より、むしろNGとされてきた入浴法を実践した方が良いケースが増えているのです。

 

これまで、特に夏場は、「カラスの行水」のごとく湯船にも浸からず、ぬるま湯のシャワーだけで済ませることを推奨してきました。ただでさえ体温調整に追われる夏場においては、自律神経への負担をできるだけ減らしたほうが良いからです。熱い風呂やサウナは、普段なら避けるべき入浴法です。体温や心拍、血圧を激しく変動させるため、自律神経が酷使されて疲労が溜まるからです。しかも、当人はさっぱりしたつもりになっているため、疲労感なき疲労が蓄積するという点も厄介です。

 

しかし、2020年~の夏は様相が一変しています。すでに説明したとおり、運動不足による疲労を抱える人が増えているため、熱い湯の全身浴やサウナで、あえて体を疲れさせる必要性が高まっているのです。サウナの本場であるフィンランドでは、真冬になると寒さや雪で外出が難しく、運動量が著しく低下します。そこで、適度な疲れをもたらすサウナが重宝されるというわけです。この真冬のフィンランドのような状態が、今年は日本で起こっているのです。

 

運動不足による疲労がない場合は、従来の入浴法を実践しましょう。湯船に浸かりたい場合は、38~40度ほどのぬるま湯で汗をかかない程度の半身浴を、時間で言うと10分を目安に行います。半身浴は心臓への負担が少なく、下半身だけ温めることで副交感神経が優位になり、体が眠りに向けた準備に入りやすくなります。就寝の1~2時間前に入浴すれば、ちょうど眠る頃に深部体温が下がり始めるため、スムーズな入眠をもたらしてくれます。

 

熱い風呂やサウナに入る場合は、交感神経が活性化されるため、就寝直前は避けましょう。また、寒い時期は特に、脱衣所と浴室の温度差が大きくならないよう注意が必要です。

 

☆風呂上がりに注意したいポイント

 

  • 身体を冷やさない
    入浴後は、部屋を涼しくして脳を冷やす必要があるが、体を冷やすのはNG。交感神経が優位になり、スムーズな入眠が損なわれる。

 

  • ビールを飲まない
    入浴後のビールは爽快感をもたらし、疲れが吹き飛ぶような感覚になる。しかし、実際は脳から快楽物質が出ているだけで、隠れ疲労が蓄積される。

 

☆疲れない入浴のポイント

 

Point1 湯の温度は38~40度くらいのぬるま湯

Point2 寝る1~2時間前に入る

Point3 湯船に浸かるのは10分以内

Point4 心臓より上が湯に浸からないように半身浴を行う

Point5 のぼせそうになったら窓を開けて外気を入れる