睡眠について
目次INDEX
睡眠がもたらす体への影響
睡眠の一番の目的は、自律神経の疲れを癒し、前日までの疲労を解消することです。しかし、睡眠中にいびきをかいていると、脳が酸欠状態になって自律神経を刺激してしまい、疲れがとれなくなってしまいます。さらに血圧・血糖値の悪化を招いたり、がん・認知症などのリスクが上がったりするなど、健康を脅かすことにもなるのです。
睡眠で重視すべきは、長さよりも「質」です。いびきの自覚がない方でも、日中に眠気を感じる、やる気が出ない、注意力が散漫になりミスを連発してしまう、などの症状は睡眠の質が悪化しているサインです。
こんな病気があります
-
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に気道が閉塞して断続的な無呼吸・低呼吸が生じ、酸素摂取量が低下してしまう症状のことです。
睡眠時無呼吸症候群 -
概日リズム睡眠障害
体内時計の周期が24時間周期に同調できずに生じる睡眠障害のことです。睡眠・覚醒のリズムは体内時計によって約1日のリズムに調整(概日リズム)されていますが、ずれることにより、日中の眠気、頭痛、倦怠感、食欲不振などの不調が現れてきます。
-
不眠症
夜寝つきが悪い、眠りを維持できない、朝早く目が覚める、眠りが浅く十分眠った感じがしないなどの症状が1ヶ月以上続き、日中に倦怠感、意欲低下、食欲不振、集中力低下などの不調が現れる病気です。
-
中枢性過眠症
睡眠を妨げる病気や睡眠不足がないにも関わらず、日中に耐え難い眠気が現れる睡眠障害です。中枢神経系の機能異常が原因と考えられており、ナルコレプシー、特発性過眠症などが代表的な疾患です。
-
睡眠時随伴症
睡眠時随伴症は、睡眠中に起こる異常な行動や体験を特徴としており、どの睡眠段階から生じるかにより分類されます。
-
睡眠関連運動障害
睡眠関連運動障害は、入眠時や睡眠中に出現する比較的単純で常同的な体の動きを主な特徴とし、睡眠の妨げとなる症状です。周期性四肢運動障害(PLMD)、むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群:RLS)が代表的な疾患です。このほか、睡眠中にこむら返りや歯ぎしりが繰り返し生じる疾患もここに含まれます。
当院で行っている検査
-
無料の検査
自律神経機能疲労度検査
交感神経と副交感神経のバランスやトータルパワー値を測定することで自律神経の疲労度を科学的・客観的に把握します。
※1回1,100円(税込)。 -
保険診療の検査
簡易型PSG検査、血液検査などを行っています。
簡易型PSG検査 -
自由診療の検査
ヒトヘルペス6・7型検査(唾液)などを行っています。
ヒトヘルペス
6・7型検査(唾液)※新型コロナウイルス感染拡大に伴い、中止しております。
当院で行っている治療
当クリニックは保険診療を中心としており、重度の睡眠時無呼吸症候群の方には、睡眠効率を上げることで慢性疲労を劇的に改善する「CPAP(シーパップ)」を積極的に導入しております。また、保険適用に満たない軽度〜中度の睡眠時無呼吸症候群の方やいびきのある方向けに、アルゴリズムを改良した「自費CPAP治療」 を開発し、自由診療にてご提供しております。
院長からのアドバイス
睡眠中は、眠りの浅いレム睡眠と眠りの深いノンレム睡眠を周期的に繰り返しながら朝を迎えますが、このリズムを整えているのは自律神経です。自律神経が疲弊してしまうと、睡眠の質が悪化し、当然自律神経の疲労は回復しない、という悪循環を引き起こします。
当院の初診時の検査はほぼ全てが保険適用となっております。疲労・睡眠にお悩みの方はぜひ気軽にお越し下さい。